学びの姿勢
昨日のバレエ教室では、先生がやる気のない(頑張らない)生徒に対して、叱責する場面がありました。。。
なんとなく感じてはいましたが、先生の哲学をはっきりと耳にした貴重な時間でした。
あなたを見ているとやる気を感じられない。先生はこれまでにたくさんの生徒を見てきているから、やる気があるかないかは、見ていればわかる。
バレエのお稽古は楽しく〜♪という時期はベビークラスまで。小学生からは、できないことも、難しいなと思うことも、痛いことも、ある。それをやって、何度も負けそうになったり、泣きそうになったり、やめたくなったりして、それでもやり続けて、ある時、できるようになった、そこにレッスンの楽しさがあるの。
ベビークラスでも、がんばって腕を上げ続けたりさせてる。痛いからといって「ヤダ〜」とか、できないからやめちゃうとか、笑ってごまかすとか、そういう子はいない。あなたが初めてだよ、先生に「ヤダ〜」って言った子。私もナメられたもんだ・・。先生はね、甘えん坊さんは嫌いなの。
あなたは、前回教わったことの今日はどこを気をつけよう、今日はここを絶対に頑張ろう、そこを先生に見てもらおう、という気がある?そう思ってここにいる?
楽をして上手になる方法はない。← 私はここで「あったら欲しい!!」と合いの手を入れました(笑)
お稽古って、ただ通っていてもできるようにはならない。やっぱり学ぶ側の姿勢が欠かせない。少しでもよくなるように、少しでも改善するように自分が努力する。それがお稽古の魅力だよなーーーと思います。
仕事もそうだと思います。少しでも何かができるように、改善し、できるようにするところに、仕事の醍醐味ってあります。
生きることそのものもそうなんじゃない?
大人同士のコミュニケーションでも、こちらに嫌な思いをさせないで欲しい、優しく言って欲しい、こちらがわかるように教えて欲しい、、、そういったことってあります。そうしないと「パワハラだ」とか言われる今日です。大人になっても他人に甘える人は多いですから。
でも、その望みが叶ったとして、そうやって他人が自分にしてくれたことって、自分の人生を成り立たせているようで1mmも寄与していない。なぜなら自分がやっていないからです。
いつか結局は自分がやらなければいけなくなるのが通常です。自分がやるために生まれてきているから。
自分がやらなければ、やがて「自分の人生って何なんだろう?」「何のための人生なんだろう?」って考えるようになると思います。自分自身の人生も虚しく感じることでしょう。私は自分がそうだったからそれを体験しています。
そしてやっぱり自分がやるという道を歩き始める。
学びの姿勢はそのまま生きる姿勢にもつながる。ここで頑張るのか、嫌だから頑張らないのか、とても大事なけじめ(分岐点)を先生は教えてくださったように思います。