ギャップに驚く

ギャップに驚く

2019年09月13日 07:26

今回の読書では実はとても興味深い体験がありました。
私は『悲しみの秘儀』と、あともう一冊を同時に読んでいました。もう一冊というのはスピリチュアルを極めたというマスターによる本です。
その本には〔魂の道場〕で学んできたことと重複することが書かれていました。けれども、本人が書いていないのではないか?と思うくらい具体性に欠けていて、内容が全く心に入ってこない。そして「○○に〜〜してもらいなさい。そうすればあなたはすぐに幸せになります」のような話が繰り返され、権威主義。自分がついていくマスターがどれくらい立派な人かによって自分の幸せが決まるかのような印象で、違和感あふれる一冊でした。
本来、自己探求は自分自身が行ってナンボです。自分がどれくらい取り組むか。それだけ。
興味深い体験とはこのことです。どちらの本も魂の学びについて書かれています。かたやマスター、かたや(若松英輔は)批評家・随筆家。それでいてこういう本なのかと、それぞれが書いたもののギャップに私は驚きました。役割・職業から期待するものってあります。それが見事に裏切られました。そしてそれほどまでに対照的な二冊でした。
『悲しみの秘儀』を読んでいて不思議に思ったのは、一体どのようにして著者はそういう眼差しに至ったのだろうということです。魂の学びと多く重なるのはどうしてなのか。それはきっと苦しい気持ち・悲しい気持ちから逃げず、ちゃんと向き合ってこられているからだろう・・と、ご本人への興味が湧きます。
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