正義とは?

正義とは?

2020年08月24日 08:12

私は、正義感が強い子供でした。今思うとそれは「そうであれば存在していられる」というものだったと思います。正しければ、誰も「それは違う!」と否定することはできませんから。だから学校でも先生から言われたことは守るし、守っていない人がいれば守るように注意をしていました。
テレビ番組では、いわゆる悪を相手に闘って勝つ「戦隊モノ」が大好きでした。弱者にとって、あるいは善人にとっての良い人、味方。勧善懲悪の世界。その世界は、正しければ堂々としていられて、相手を殴ったり蹴ったりしてもOK。正義のためなら暴力もOK、な世界です。
でも、正義っていったい何だろう? アメリカの報道を見ていると、デモなどをする人は必ずと言っていいほど「justice!」と叫びます。正義、公正、公平といった意味の他に「裁き」という意味もあります。法のもとで裁いてほしいのかもしれません。いいものはいい、悪いものは悪い。白黒はっきりつける。スパッ!と割り切れて、明確であればパターンとしてはすっきりするかもしれません。でも何事についても、全員が皆そう思うわけではなく、だから分断もする。正義という一見良きことが争いを生むこともある。自分の立場を認めさせるために正義を利用しているようにも見えます。
正義って、それを振りかざすと相手が何も言えなくなる、認めざるを得なくなる、否定できない。それをつきつけられると窮屈。そしてそれを否定するとそれがカオスを生み出す悪人のようにも見えてしまう。しかし、もしそれが弱いものを守るために使われれば、それは愛であり、強さであるようにも見えます。
(ここで、話は大きくずれますが)私が目指すのは、こうであれば存在していられるというところからの脱却です。正義であれば認められるということよりも手前に、すでに存在している自分自身をそれでよし、と認めること。無条件で存在していてよし!というところ。正義というのはパターンにとっての生存条件になりえますが「私」としてはそこは選ばないでしょう。そうやって無条件で存在できたときの正義とは何なのか?これはいずれそうなったときにまた考えてみたいことです。