手持ちのカードを手放して

手持ちのカードを手放して

2020年09月29日 08:53

パターンというのは自分が安心していられる場所を見つけるとそれを死守しようとします。一度味わったポジティブな感情・感覚を何度でも得ようとします。
それは “特別扱い” だったり、勉強がよくできてクラスで一番であることだったり、人よりも優れている、勝てる何か、人が羨ましがる何か(お金持ち?美貌?異性からモテる?絵が上手?運動神経抜群?歌が上手?家族・親族が有名人?)であったりします。
私の場合は、海外生まれ・海外育ちであることにより、他人と比べて自分は「特別」、「上」であることが、パターンにとって安心のポジションでした。そういう状態である時、息をすることができる、安心して存在できる感じです。(それほどまでに「自信がない」「自分はダメ」というパターンがあり、息苦しさを感じているということです)
「自分は特別」というパターンは私の場合、満たされまくりでした。海外生まれ・海外育ちというだけでものすごく簡単に羨望の眼差しを得ることができるからです。でもそのうち、へ〜!と驚かれなくなっていきます。海外生まれ・海外育ちが増えてきて「よくいるよねー」となってきますし、自分よりも語学に秀でた人は沢山います。そうするとパターンはどうするか?
へ〜!と驚かれる他の何かを懸命に見つけ、存在していられるように必死で自分を保とうとするのです。私のこのパターンのように、他人と比べて優れているというパターンは、何が何でもその状態を維持しようとします。そのために努力するし、頑張るのです。それは勉強だったり、仕事だったり、いい人・優れた人・器の大きな人になることだったり、、、。他人と比べて勝てる「カード」をいっぱい手にして、ことあるごとに切り札として使います。すべては人より優位に立って息継ぎをするために。そうして、パターンが望むように反応する人たちを自分の周りに置くことになります。
私はこのことに気付いてから、友達付き合いが皆無になりました。どこかで自分のパターンによる言動に気づいたら、そのパターンを休ませてあげることが大事だと思います。あなたは一人ではないよ。今まであなた一人にぜんぶを背負わせてしまってごめんなさい・・と「語りかけ」のワークで「私」がパターンに言いますが、そのことばにパターンは心底安堵します。なぜなら「あたしすんごく頑張った」から。
今まで使えると思って手にしてきたたくさんのカードですが、それを手放しても大丈夫。なぜならこれまで作ってきた世界はパターンの幻想にすぎないし、そこで手にしたカードはその世界でしか使う機会がないから。