まなざしのあわい

まなざしのあわい

2019年09月04日 07:39

この間、足を運んだ美術展:伊庭靖子展 まなざしのあわい
https://www.tobikan.jp/yasukoiba/
上記ウェブサイトのトップページに掲載されている作品は、一見、写真と思うかもしれませんが、実は絵なんです。はぁ・・・息をのむ美しさ、透明感。すごくきれいです。
ちょうどアーティストご本人のお話を聴く機会がありました。なぜこうした作品を描くに至ったのか、創作のプロセスなど、作品を前にたくさんお話をしてくださっていました。
印象的だったのが、大学時代のエピソードです。芸術系の大学で学んでいた時に、自分の感情がおもむくままに大好きな絵を描いたら、先生に全否定されたのだそうです。そのことがショックで、以来、自分が好きなものは封印し、やがて触覚的な絵(クッションの絵などは特に生地の感じが伝わってきます!)を追求するようになったのだとか。
私はその話を聞いて、伊庭さんがもともと好きな絵ってどのようなものだったのだろう?と興味にかられました。
特に作品を通じて伝えたいことがあるわけでもなくて、ただ人間の視覚やその他の感覚を実験している感じです。そのため、立体視で見る動画作品やもともとやっていたという版画なども展示されていて、特に版画は近づいてルーペで一粒一粒の粒子を見て欲しいんですっ!とおっしゃっていて、そんなところが面白いな〜と思いました。
10月まで開催しているのでまた遊びに行きたいな・・と思っています。
* * * * *
▼自分と向き合い〔今のそのままの自分を愛すること〕を目指していくセッションを行っています。
https://jiseijuku.com/session/