自己探求は生活に根付いた学び

自己探求は生活に根付いた学び

2019年11月04日 08:07

『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』(由佐美加子・天外伺朗 著)という本を読みました。
著者が1000人を超える人とのセッションを通じて感じ取った、その人の生き方を制御しているプログラムを4つに分類し、誰もがそのうちの一つを抱えていると言っています。
4つのメンタルモデルは、①価値なし ②愛なし ③ひとりぼっち ④欠陥欠損 です。私の感覚では、誰もがこれら4つに関わるパターンを持っています。
それぞれのモデル(パターン)について、パターンが生み出す世界、特徴的な言動、パターンによる言動がもたらす結果などが書かれています。
この本には著者と塾生との対話、やりとりがそのまま会話形式で載っているので、塾生の特質を体験しながら読み進むことができます。また、最終章の方では、二人の著者自らの “パターンの歴史” が書かれていて、その物凄いドロドロを興味深く読みました。
しかし、、、、どのようにしてその先の人生を切り拓いていったのか? 人間は、不本意な生き方(パターンによる生き方)はしたくないもの、というようなことは書かれていますが、”本意な” 生き方に至る具体的な手法は書かれてません。(瞑想のおすすめ・スートラを唱える章が最後についてます。)それはこの二人が自分のパターンとは徹底的に向き合ったのだけれども、それはパターンであるという認識がなく、新たなパターンを選び変えて自らの人生を創造するという体験なしに、”不思議体験” をしてしまったから、のような気がします。開拓したわけではなく、ポッと与えられてしまった・・・。なんか開いちゃった・・という感じ。
以前も日記で触れたかもしれませんが、エックハルト・トールさんも “不思議体験派” なんですよね。だから、具体的な手法の話にならない。遡った説明はできるのだけれども、じゃあ、どうやったらそうなれるの?という時に誰もがそうあれる方法を説明することができない。
そうであると、自己探求は不思議体験をした人だけのものになってしまいそうで、他人の体験をただなぞる、肚落ちのない体験になってしまいそうで、こういう本(具体的な手法が書かれていない本)を読むと、「心のからくり」を多くの人たちに伝えたいって思います。自分でできる方法がちゃんとあるからね!って伝えたい。そして、魂の学びはそういう不思議体験をしている人たちとかの、特別なものじゃなくて、万人の、生活に根付いた学びであり、体験であることを伝えたいです。
▼ 11月17日(日)に「心のからくりセミナー」を開催します。日常に振り回されず、自分自身の人生を目一杯に生きる秘策とは?そのカラクリをお伝えできればと思います。よろしかったら遊びにいらしてください。お待ちしています。
▼ 魂の学びは普遍的です。普遍の学びは、それを実践して自分自身の学びにすることに、その真髄があります。
 私はカウンセリングを通して、皆様が日々を豊かに生きる礎になりたいと思っています。
笑いながら、泣きながら、深刻にならず、真剣に。
  https://jiseijuku.com/session/