変化1~場所に関する考察

変化1~場所に関する考察

2017年12月07日 18:59


思い出したことがあります・・・

子供のころ、パリに住んでいて、久しぶりに帰ってきた東京は、とても醜悪で、目を覆いたくなりました。町中を走るタクシーから見えた、プラスチックでできた紅葉をよく覚えています。商店街に飾り付けられているひらひらとした赤や黄色の薄いアレです。

・・・何をどうしたらこんなにも醜くなるのだろう?と当時、私はよく考えていました。ガチャガチャしていて目に五月蝿い景色に対して大きな嫌悪感を抱えていたように思います。

そのうちに芦原義信の『街並みの美学』などを読み、だんだんに日本特有の街並みをそれほど嫌がらずに認識できるようになっていきました。慣れていったのでしょう。

また、イベントの仕事で全国を周り、東京が非常に特殊であることに気づき、各地で美しい風景や街並みを見て、とても豊かな気持ちになっていきました。

醜悪な街並みばかりではないんだ、ということを知り、また、醜悪な街並みに身を置いていても、ブロック塀からのぞいている木々や道ばたの雑草などを愛でるようになっていました。

ここまでは、実際に見えている風景に意識が行っているのがわかります。これが後に変化します。

続きは明日にしますね。