それぞれの問題

それぞれの問題

2022年12月28日 12:23

「人が嫌がることをしてはいけない、人の気持ちになればわかるでしょう?」「そういうことを言うから皆んなから嫌われるんだよ」「どれくらい僕を嫌な気持ちにすれば気が済むの?・・マイナス1、減点ね。」

これらは、私が以前、他人から言われたことです。

他人に嫌な思いをさせてはいけない。人に対して思いやりの心を持ちなさい。人の気持ちになりなさい。他人がどう思うかを察して、その他人が嫌な気持ちにならないように振る舞いなさいという教え。

子供の頃、家や学校でよく言われていました。多くの人が、そのように言われて育っているように思います。

でも実際は、、、他人がどう思っているのだろうか?どう感じているのだろうか?って、考えたところで、それが当たることもあれば外れることだってあるでしょう。そのような姿勢がまねくのは、いつも他人の表情や言動を見て分析して、人の気持ちを波立てないように生きる、他人に遠慮する生き方かもしれません。また、「私が不幸なのは〜さんのせい」という「他人のせい」にする態度(生き方)を助長することにもなるでしょう。ここには赦しも自立もありません。

私は残念ながら、そのようにはうまくできなくて、(だから、上記のようなことを言われたのだと思いますが、)他人に不愉快な思いをさせない生き方ができているとは思えません。(それを目指してもいないです。)

ただ、「心のからくり」を学んでいて、何によってどのような思いをするかは、その人自身のパターンに起因しており、感じ方は人それぞれであることを知っています。その人がどう感じているかはその人の責任で、他人に責任はありません。「この人のせいで私はこんなに不愉快な思いをしているんです!」という道理は通りません。

でもね、、かつての私は、やっていました・・・自分が問題の解決者であろうとして、相手の身に起きたことを、相手のところまで乗り込んで行って受け取ろうとして、物事をどんどん複雑化して、今の私からしたら「余計なお世話なんだよ!」ということをたくさんしていました。

それで、今の私は、自分の身に起きたことは自分の問題として、相手の身に起きたことは相手の問題として、分けて考えます。これは自分と向き合ううちに培ってきた「分離感」です。