陰遁・陽遁

陰遁・陽遁

2021年12月12日 10:20

昨日は先週のフォローアップでふたたび鍼灸医を訪れました。
先生は施術しながら東洋医学による生活の知恵をいろいろ教えてくださります。
それは言ってみれば “おばあちゃんの知恵” のようなもので、なるほど、理にかなっているな、と腹落ちします。
昨日は陰遁・陽遁(いんとん・ようとん)について、でした。
なぜこの話になったかというと、私の脈がじょじょに “冬の脈” になっている、”秋の脈” も少し残っているという触診からでした。先生が私の手首や足首などに指先で触れて、脈を感じ取るのです。これが、すごい。毎回、体の中をくまなくスキャンされてるような、見通されているような気持ちになります。
まだ秋の脈が残っているというのはきっと、東京はまだ少し暖かい日があるからだろうと先生と話しました。冬の脈というのは、先がすぼまるような特徴があるのだそうです。そうやって体温を外に逃さないようにする。
季節で言えば冬は陰遁、夏は陽遁。一日で言えば、夜は陰遁で、日中は陽遁と考えることもでき、一年の、あるいは一日の過ごし方の目安になります。
例えば、先生が例に上げていたのが、冬、昼間働いて、夜スポーツジムに行ってがんがんトレーニングするというのは、おすすめではなく、冬になってくるとおふとんからなかなか出られないというのは理にかなっていて、なるべく体を休める時期、体力を温存する時期ということです。クマの冬眠も例のひとつですね。逆に夏場は、早起きして、朝散歩して活動的に過ごすなど。
私はこうと決めると一年中(季節問わず)そのように維持したくなる傾向がありますが、そうではなく、なだらかな曲線的な流れで、緩急をつけて環境や季節の移り変わりとともに自然に生きていこーーーと思いました。ということで、最近なかなか寝床から出られなくなっているのも良し、です(笑)