歩み
昨日の日記にご紹介した動画について、実はアップするときにいろいろ書き添えようとしたのですが、野暮ったいな、、、と思いやめました。
なので、思ったいろいろを今日の日記にしたためます。
まず冒頭、舞台奥から踊り手たちが続々と歩み出てくる姿に、踊り手としての尊厳（舞台上に立ててこそ生きられる）と「誇り」を感じ、圧倒されました。マスクの向こうから魂の叫びが聞こえてくるようです。感動で目頭が熱くなりました。何度見ても・・グッとくる。あれをマスク着用でやるところが、、、皮肉がきいてます！
そしてやはり姿勢に目が行きます。足裏全体は一歩一歩、舞台をしっかりと押し、前に進むときには床を足指が蹴っている・・・ハズ。脚は固い棒のようにならず、しなやかに見えます。手の指先、つま先、まなざしに至るまで意識が完璧に行きわたり、ただ歩いて出てくるだけなのに、まるで白鳥のようです。本当に美しい。あれをずっとキープしてるのが、、、すごいし、見入ってしまいます。
無観客にもかかわらず、カーテンコールもたっぷりとしていて、割れんばかりの拍手が胸の中で鳴り響きます。画面越しに見ているほうの気分は、すっかりスタンディングオベーションです。
ROLEXとCHANELがメセナとして参画していて、CHANELは衣装制作も手掛けているとのこと。また、多くの企業が寄付をしているようですが、オペラ座でさえこの状態なのですから、世界中の劇団や舞台関係者はどうなってしまうのでしょう。経済的なことだけでなく、芸術家たちの魂の問題が切実に迫ってきます。それが課題ということなのでしょうか。
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もう一つ素敵な作品を見つけました。バヤデールのリハーサルです。リハとは思えない完成度。これで十分？！
La Bayadère, acte des Ombres (Acte III, 2e tableau)
https://chezsoi.operadeparis.fr/carrousel/videos/la-bayadere-acte-des-ombres-acte-iii-2e-tableau
♪わたしはこの演目の音楽が好きです。設定では亡霊とされる踊り子たちはまるでドガの絵から抜け出てきているようです。男性 Hugo Marchand は昨日の動画の Grand pas classique (男女2人で踊る最初の演目) にも出ていました。セーヌ川にかかる橋の上のバーレッスンにも参加していた、ブロンドの男性がその人です。
