山下さん

 

YouTubeで山下泰裕さんの動画が上がってきました。

山下さんは小学生の頃にお目にかかったことがあります。パリ日本人学校にいらして、「実るほど頭を垂れる稲穂」のお話をしてくださったことを覚えています。大きくて柔和で物静かなお人柄が印象に残っています。大きな靴に驚いて、立派な革靴を履かせてもらったところ、ぶかぶかで笑いました。

その山下さんが大怪我をされたのは、ニュースで知りました。

今回、動画を見て感じたのは、その安らかさです。落ち着きも伝わってきます。

怪我をされて最初に思ったことが「これでプレッシャーから解放されるのかな」だったというお話をされていて、さまざまな立場や役回りで難題に取り組まなければならなかったことから、オリンピックでは相当なご苦労があったのだろうと想像しました。

また、自分の教え子が試合に勝てない理由を、「当時自分に負けた人たちの怨念」と表現されていて、そういうものも引き継ぐのか!と勝負の、想像を超えた重みを感じました。

山下さんのお話の中で、柔道の創始者の教え「柔道で培った体力と精神力を、世の中や人の役に立つために使うこと。」を知りました。

そして体が麻痺していても、生かされたからには意味があると考える山下さんのあり方は、勝負の先にあるものを目指す柔道そのものなんだと思いました。その豊かさや奥深さに感じ入り、がんばってほしいと願っています。