自立して生きる
『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと』(辰巳 渚・著)という本を読みました。
この本は、もともと一人暮らしを始めたばかりだった著者の子息に向けて書かれていたようで、一人暮らしをする際の生活に根付いた実質的なヒントが満載です。(著者はこの本を書き終えた頃に、不慮の事故で亡くなられたそうです。)
最終章は、一人暮らしの知恵から、生きるということへと、テーマが拡大します。
・・・これから一生、「私は自立して生きているだろうか」「私は誰かの自立を妨げてはいないだろうか」という問いかけを、続けてほしい・・・
この文章が印象に残りました。
「私は自立して生きているだろうか」著者のこの問いは、経済的自立などの物理的な側面を前提としていて、精神的な自立を言っているように感じます。
自分は自分の人生を生きているだろうか
認めて欲しいとばかりに他人の目を気にして生きてはいないだろうか
起きていることをまずもって自分ごととして引き受けているだろうか
・・・といった問いを思い浮かべます。
そして、きっと自分自身が精神的に自立して生きていれば、他人の自立も認められ、肯定することはあっても妨げることはしないのではないかなと思います。
面白い問いかけでした。
▼自分と向き合い〔今のそのままの自分を愛すること〕を目指していくセッションを行っています。