緻密なあいまいさの面白さ
伊庭靖子さんの展覧会「まなざしのあわい」に再び足を運びました。
https://www.tobikan.jp/yasukoiba/
写真撮影OKの作品がいくつかあり、そのうちの1枚を掲載しています。
高さ15㎝程度の花瓶を箱型のプラスチックケースに入れて、写真を撮り、それを大きな絵画にしています。
1枚目の写真から、少し寄ってぼんやりしたところを広く写しました。
私を引きつけてやまないのは、この焦点の合っていない、ぼんやりとしたところの緻密さです。
どこを見たらいいか分からなくなりそうになりながら、よく見えないものをよく見て描く、その感覚が面白い。
焦点が合っていない状態をはっきり描くところにどこまでも追求していくまなざし、洞察を感じます。
この曖昧さへの集中力は心の中を見るときのそれと似ているような気がして、伊庭さんの絵を鑑賞しながら、どこまでも追求し続ける好奇心、遊び心を楽しませて頂いています。
★伊庭さんの展覧会は、同じ館内で開催中の「コートルード美術館展」の半券提示で、通常800円 ⇒ 500円 で鑑賞できます。
▼自分と向き合い〔今のそのままの自分を愛すること〕を目指していくセッションを行っています。
https://jiseijuku.com/session/