東山魁夷展
「東山魁夷展」に行きました。
鑑真和上のために描いたという、唐招提寺の襖絵の、優しい美しさに感動しました。
大海原(濤声)は襖16枚分の大作です。静かな波の音が、ずーっと聞こえて来るようです。
60歳過ぎに訪れた欧州で、彼が描いた街並の一つに、石の家とその窓があります。
彼の作品にヨーロッパの作品が多いのはなぜなのか、不思議に思っていました。
それは、自分自身と向き合うためだったようです。石の家とその窓を前に、彼は、初心に帰り、出直すことを決めたそうです。
どの作品も、いったいどうやって描いているのだろう?と思うほど、その筆致はやわらかで、心に染み入ります。心をこめて、丁寧に一筆一筆置いているようです。とてつもない優しさを感じます。ふと、絵を描くことは、東山魁夷にとっても、癒しになっていたのかもしれない・・と思いました。
▼自分と向き合うセッションを行っています。