迎賓館の美
先日観に行った藤田嗣治展で、フジタの芸術に魅せられて、その数日後、迎賓館に所蔵されているという作品を見に行きました。
銀座コロンバンの天井にフジタが描いたという絵画6点。1935年制作だったようです。 ◎コロンバンの歴史 https://www.colombin.co.jp/corporate/history1.php
フジタのフランス趣味を描いた作品は、いわゆる商業美術という感じで落ち着いていて、圧倒的な美しさが迫ってくる感覚は、残念ながらありませんでした。
一方で、迎賓館はこれまでに見学したことがなかったのでとても良い機会になりました。フランスにいたときは、シャトー(お城)や宮殿は普通にあった(例えばルーブル美術館は宮殿だった)ので懐かしく思いました。
建物はベルサイユ宮殿にヒントを得たそうです。よく見ると、甲冑や日本刀がモチーフになっていて、美を通して国威や日本の豊かさを示しています。装飾に用いられている七宝焼や西陣織りなどは、気品がありつつも、どこか職人の気迫めいたものを感じました。
そういったなかで、私が最も心を奪われたのはお庭の噴水でした。この噴水の装飾も美しかったです。当日、とっても暑かったこともあり、水がもたらす涼しさにも救われました。
▼自分と向き合うセッションを行っています。