差しだすように

差しだすように

2019年09月20日 06:41

先日の『悲しみの秘儀』の著者・若松英輔さんのTwitterで、確か本にも書かれていた、言葉に関する考えを見つけたので、抜粋します。
多くの言葉を覚えるのもよい。だが、その前に「言葉」とは何かを身をもって理解しなくてはならない。言葉は火であり、水だ。消え入りそうな心に明かりを灯し、渇いた心を潤おす。だから、言葉を不用意に投げつけたりしてはならない。そっと差しだすように相手に届けなくてはならない。( https://twitter.com/yomutokaku より)
「そっと差しだすように相手に届けなくてはならない。」ここに痺れましたー。
言葉とは? 言葉の持つ意味を考えさせられた一文でした。
そうやって考えてみると、言葉って、私にとってはコミュニケーションツール、商売道具、場合によっては攻守の武器。人を傷つけ、どん底に突き落としてしまうこともあれば、癒すことも、舞い上がらせることもできるものだと思います。言葉には言霊のようにエネルギーもあります。
そして、この「そっと差しだすように相手に届けなくてはならない。」は、言葉に関して新たな意味をもたらし、インパクトを持って「どうだ!!」と打ち出すように使ってきた言葉の、それとは別のありようを探りたいと思うのです。書くことに限らず、そっと相手に差しだすような言葉づかい。そういったことを心掛けてみたい・・・と思います。
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