2017年05月08日 18:43


蝶を見かけるようになりました。アゲハチョウ、黒いアゲハチョウ、黒い縁取りにエメラルドグリーンの蝶、モンシロチョウも。蝶って、上に行ったり、下に行ったり、あちこちひらひらと飛んでいくので、ついつい行き先を目で追ってしまいます。

フランス語では papillon(パピヨン)。ラテン語の”papilio”が語源で、亡くなった方の魂を意味するのだそうです。古いギリシャ語では psyche(プシケ)と呼ばれ、息、魂、そして psychology(心理学)のように、心・精神を意味するとのこと。

英語の butterfly(バタフライ)はどうしてそうなったの?と思ってしまうほど、あまりきれいなイメージを感じられませんが、フランス語やギリシャ語のそれは、情緒的で特別な意味があるように思ってしまいます。

つかめそうでつかめないそのありようは魅力的です。つかまえたかな?と思うとふわっとすりぬけるような。心や魂の探求もどこかそういうところがあります。とらえどころのないものをとらえる。今はそうとらえるけれども、将来はまた違うとらえ方をするかもしれず。近くで見ているとどこに行くやらわからないけど、離れてみると、なんとなく方向性が見えてきたり。

蝶を眺める。心を眺める。大好きです。