芸術の秋!
10月は舞台鑑賞の機会に恵まれていて、今回は国立劇場にて『通し狂言 義経千本桜』を楽しみました。主役は尾上菊之助。(私が先般偶然お目にかかったのは菊之助のお父様、菊五郎です。)
この演目では菊之助が「狐」になります。役柄としては、鼓の皮として使われてしまった親狐を慕う、かわいい子狐なんです。歌舞伎ではよく、子から親への忠義(子分から親分への忠義)、家来から大ボスへの忠義、みたいなものがよく描かれます。
忠義。
仕える精神と呼べるでしょうか。自分が尊敬する相手に全身全霊を差し出し、尽くす。場合によっては親分の雪辱を晴らすために、切腹とかします。いずれにしても他人のために生きている感じがあります。
忠義って、最近はあまり聞かないですね。忠臣蔵も年末にテレビではやらなくなりましたっけ。以前は必ず放送されてましたよね。
今日、日本人の心情って、どのようなものなんだろう?と思いました。どんなことに懐かしさを覚え、心の原風景を見るんだろう?みたいな。一人一人の心の拠り所っていま、どこなのでしょう?
そこは我が王国(笑)においては、黒パターン・白パターンで「本当の私」が心地よいと思った方を選んで進んでいっているわけですが、一般的にはどうなんだろう?ってふと思いました。
国立劇場は 来年に建替え工事を始めるとのこと。この写真の後ろが劇場で、右手前方は皇居を臨んでいます。