やりゃあしない
先日、入った喫茶店でのこと。すぐ隣に私と同年代の女性が3人座っていました。そこでの話題は親の介護です。
「お母さん、どう?」と一人が尋ねます。「んー、もう、しょうがないな、と思って。」
「そうだよね、ほんとしょうがないよね。もう、気力がないんだよねーーー」
「ほんと、そう。筋トレだとかなんだとか、すすめるけどさ、、、やりゃあしない・・!」
この「やりゃあしない」がとてもしっくりきて、微笑ましくて、思わず一人でにっこりとしてしまいました。
私の母は70代で、父は80代です。母はまだまだ気力があるようですが、父はもうありません。この間、母が言っていたのは、60代、70代と、体は確実に変わるということでした。母の母親は「その年になってみなければわからない」と常々言っていたそうです。
子供としては、親には末永く元気でいてほしいと願います。が、一方で、その時その時の両親を受け入れられる自分でありたいとも思っています。
良かれと思って色々勧めても、老齢で気力があまりない親は何もしない。そんな時の「・・やりゃあしない・・」。子供としての無念さや残念な気持ち、これをやってくれたらもう少し元気でいられるであろうにという思い、ほんのちょっぴり腹が立つ気持ち、あきらめる(明らかに認める)、しょうがないと思う。そんな心情を全て含んでいるように聞こえました。
▼自分と向き合い〔今のそのままの自分を愛すること〕を目指していくセッションを行っています。