たいしたことじゃない

たいしたことじゃない

2021年04月05日 07:43

バレエの先生の言葉は、自己探求にあてはまることが多く、それが面白いです。
この間のレッスンでは「たいしたことじゃないから!」と先生が言いました。先生からの指摘を受けて、そこを直せばいいだけなのに、体全体が一気に崩れてしまう生徒さんがいて、その生徒さんに対する言葉でした。
「私が言っていることは、たいしたことじゃないから!ほんのちょっとそこに意識を向けてみて、って言ってるだけ。外側には見えないかもしれないことを言ってるの。」それでも、先生からの注意を受けると、その方は手足もろともヘナヘナ〜となってしまいます。「注意される人間はダメだ」というパターンなのかもしれないです。またそれは、先生へのレスペクトを示す一種の “表現” なのかもしれないし、生徒としてのアイデンティティなのかもしれません。
その様子を見ていて、やっぱり私たちは、無意識に他人の言葉を重く受け止め、それを表す傾向があるんだなぁ、と思いました。そして先生が言うように、そうなんだよなぁ、たいしたことじゃあないんだよなぁ、とあらためて思うのでした。