そうか、、、命か、、、

そうか、、、命か、、、

2023年01月07日 08:27

朝倉彫塑館、行ってきました!

靴を脱ぎ、ビニール袋(館にて提供)に入れて、持参した厚手の靴下を履き、館内に入ります。※ご利用にあたってのお願い

まずはアトリエ。目に止まったのは、やはり「墓守」。なぜだか、ロダンを思い浮かべました(ちょっとヨーロピアンな感じがあるから?)。その笑顔から、「墓守」という仕事のイメージとは対照的な穏やかさ、軽さを感じます。

そして、威圧感にドン引きしたのが大隈重信像。「俺には3万人のこどもがいる」と豪語したそうで、そのエピソードに「?」となりましたが、学生さんのことですね、早稲田大学の。この像は、本人のパターンなのか、像が大きいからなのか、重さを感じました。

アトリエからは書斎へと続き、そこからは庭園がのぞめる和室があって、2階、3階へ。そして屋上に上がりました。

とても気持ちがいい屋上です。

古そうなオリーブの木。遠くには新しい空の木(スカイツリー)

屋上で朝倉先生は「植物は土によって命を育む、彫刻もまた土によって命が吹き込まれる」として、朝倉彫塑塾を開き、園芸の実習をしていたのだそうです。(学生として、パリの風景で有名な画家・佐伯祐三がいたらしい)

「そうか、、、命か、、、」と、ふたたび「墓守」を見ると、呼吸とか体温、声や話し方、人柄のようなものまで伝わってきます。生きています。墓守も大隈重信も、像に宿る命(人となり)を感じました。

アトリエ兼住居だったという朝倉彫塑館の建物は、たくさんある部屋の、どの部屋にいても落ち着く、とても感じのいい場所でした。また遊びに来させていただこう、また墓守さんに会いに来よう、と思った今回の訪問です。