ただ、ある。

ただ、ある。

2019年11月11日 07:16

パターンを愛し、他人目線の、偽りの自分から離れていくこと。これは本来の自分である「本当の私」がやっていることです。「本当の私」を動作させることで、偽りのない、本来の自分に近づいていくように思います。
そこには、他人からこういう人だと思われる(見られる)といった、自他により形成されるアイデンティティは存在しません。
アイデンティティというのは「自分はこういう者です」という表明に対し、相手が「なるほどあなたはそういう人ですね」と肯定することで起こる「同一化」で、自他で成り立ちます。
自己探求を続けていくと、「自分はこういう者である」「これこそが自分だ」と思い込んでいたことが崩れる体験をします。自分のパターンが決めつけていたアイデンティティが成り立たなくなるような体験です。
また、自分の中を観察していると、自分(パターン、あるいはパターンになる前の何か)が「何か」と同一化したがるのが見えます。パターンというのは一つのアイディアで、何かと同一化することで得られる強い思い込みや決めつけによって「存在できる」と思っています。
なので、パターンに対して「そうだよね」と「そうですか。あなたは、そうなのですね」と、パターン以外の誰か(ここでは「本当の私」)が愛の心で伝えるのは大事なことです。語りかけのワークでは、パターンが言う「自分はこういう者です」に対して、「本当の私」が「そうだよね」と認めます。ここで醸成されるのは、パターンと「本当の私」の信頼関係です。( パターンと別のパターンによる共謀関係は避けたいところ )
それではこの時、一体「本当の私」は何と同一化しているのでしょう?
「本当の私」は、何とも同一化していないのではないかと今の私は思っています。
感覚的には、ぽっかりと「ただ、ある」という状態。
特段同一化を求めない、アイデンティティフリー、何かと同一化しなくてもそこにいる、存在。
「ありよう」そのもの。
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