どう聞こえる?!
シンデレラを見た帰り、おばさまたち数人が「とてもよかった、素晴らしかった」という話で盛り上がってました。その時に、「私、ロイヤルで同じ演目見たことあるの。でも、こっちのほうが良かったわ〜」と一人のおばさまが言いました。
私は、その時に、「そーなのか!新国立劇場バレエ団って、世界レベルなんだな〜すごい!!」と思いました。すると、別のおばさまが、「あたし、ロイヤルバレエ、見たことないわ」と反応。その時に合点がいったんです、「ああ、おばさまのマウンティングだったんだ!!」と。
しかし、このマウンティング、巧妙です。
そのおばさまのパターンにとって最も言いたかったことは、「私はロイヤルで(現地で)バレエを見た」でしょう。これをメインで言いたい(自慢したい)から、どちらのバレエ団の質がどうとか、嘘かもしれないし、もはや問題ではない。
この手のマウンティング、私もさんざんやってきているし、基本的に、コミュニケーションといえば、マウンティングの応酬でした。いま考えるとそれは「認めて欲しい」「すごい!!って言われたい」「私の方が上」といったパターンでしょう。だから常に他人と比較していたし、相手の弱点・自分の強み、そういったものをことごとく把握して自分が優位に立てるように、勝てるように自分を持っていくということをしていたわけです。
今の自分は、こういったところは卒業したかなーという気でいますが(大丈夫か?!笑。)、それでも、一般的には無意識のうちにこういう会話はされています。そういう時、私は気持ちよ〜くマウントをとらせてあげて、あまり図に乗るようであれば(パターンが喜んでるから、どうしてもね・・・)、突然、あ!っと何かを思い出したように立ち上がってスルーするというテクニック(?)を使っています。マウント転がしの術(笑)。結局、そこには何の意味もないので転がすくらいがちょうどいいのかな、と思っています。