小倉遊亀のことば

小倉遊亀のことば

2018年11月22日 22:02


「何も持たぬという人でも天地の恩は頂いている」
日本画家・小倉遊亀が100才の時、書したことばです。
頭が下がり、心にしみ入り、「確かにそうだ」と思います。感謝の念が湧き上がってきます。

『小倉遊亀 天地の恵みを生きる —104歳の介護日誌』(小倉寛子・著)という本を読みました。日本画家・小倉遊亀のお孫さんが記した本です。そもそもは、小倉遊亀に興味あるゆえ手にした本でしたが、画家としてのエピソードの他に、100歳が生きる(これからどんどんそういう人が増えてくる)とはどういうことなのかを知る上でも、大変に興味深い本でした。かなり激しく強い人、でも時にかわいらしく人間くさい部分も、赤裸々に記されていて、人間・小倉遊亀を垣間見ました。

冒頭の「何も持たぬという人でも天地の恩は頂いている」は、その本の巻頭に載っていました。恩。天地に恵まれている、情けをかけてもらっている。この天地と人との関係は、そのまま「本当の私」とパターンとの関係になぞらえることができる・・・・・と思いました。


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