自分が新卒だった頃・・
先日、とある料理屋さんでそのお店でアルバイトをしている大学生が「自分は今、就職活動中で外資のコンサル会社に応募してるんです。」と話し始めました。私も含めて、そこにいたお客さんたちはある程度、社会人歴がありそうな大人たちばかりでした。
「どうして外資系に?」と問うと「年功序列が嫌。実力で判断してもらいたい。自分自身を年齢で判断されたくない。」とのこと。私はそれを聞いて「生意気なヤツだ」と思いました。"鼻につく" というのでしょうか、不快でした。それからやっぱり若いから、血気盛んというのでしょうか、そんな印象も持ちました。
自分が新卒だった頃のことも思い出しました。その学生に負けず劣らず、かなり生意気で、就職活動中は、やはり同じようなことを思っていました。私は、当時は未だあった "一般職"(みたいな "低い" 仕事)には絶対に就きたくなかったですし、入社したらバリバリ働いて大きな仕事がしたいと思っていました。下積みや誰かの下働きなんか絶対にしたくない!と思っていました。思い返せばその頃、既に「自分は上だ」というパターンがあったのでした。
それで、会社に入ってみると、学生だった頃には見たこともないほど年上の人たち、経験を積んでいる人たち、カッコいい課長や部長がいて、当たり前ですが、最初の2〜3ヶ月、仕事は全然できませんでした。それでも、毎日掃除やらお茶汲みやらをさせられることが不満で「何でそんなことしなきゃいけないんですかー?」と上司に文句を言ったら「お前、それしかできないだろ」と言われて、おしまいでした(笑)
その後、本当にたくさんの事を学ばせてもらって、今の私の礎になっています。今、思うのは、どこで働こうと、何があろうと、すべてが自分の糧になる、無駄なことは一つもない、ということです。その大学生には「がんばってネ!」と一言だけ伝えて、お店を後にしました。
▼自分と向き合うセッションを行っています。