蝉
取り巻く環境(ひとも含む)がどうあれ自分で自分の現実を創っているということはたぶん誰もがやっていることで、無意識・意識の違いはあれど、みんなそれぞれの世界を創造しているのだと思います。
先日の朝。ベランダに蝉がひっくり返っていました。ぎょ・・・!としましたがそのままに。でも、その様は意味深で、自分の心の中には暗い影を落としていましたし、死んでる・・・と思いました。
そしてその後、しばらくしてから再びベランダへ。蝉を紙でそ〜っとすくうと「ジジ・・・」とかすかに音がしました。生きていたんだ・・・と思い、そのまま空中に放ちました。そうするとひっくり返っていた時には思いもよらなかったですが、ぶーーーーん!!と、とっても元気に飛んで行きました。
ひっくり返った蝉を見て暗い気持ちになっていた自分は、そもそも不安に駆られていた自分でした。その後の自分は「本当の自分」が意識的な選択を行なったあとの自分でした。
ひっくり返った蝉は、単にひっくり返って飛べなくなって、なす術がなくそこにいた蝉だったのです。一瞬一瞬の自分の心の状態が「蝉」を見ているし、受け止めているし、決めつけている。
象徴的な出来事でした。