鳥そばを食べながら・・・
近所の焼き鳥屋さんが始めたランチで鳥そばをいただきました。いつか食べたい!と思っていました。
通常は夜営業のみですがコロナ禍でお昼も始めたようです。ものすごい人気店で夜は予約なしでは絶対に入れません。ちょっと遅めに行ってみたらお昼はすんなり入れました。
鳥そばの「塩」を注文してそわそわ待つこと10分くらいかなーーー。スープが最高に美味で飲み干す勢いでした(笑)
、、しかし、、、このお店にいた間、大学教授と思われる店の常連っぽい初老の男性が、お昼から日本酒を飲んでいて大きな声で酒蔵やワイナリーのうんちくを、店主相手に語っていたんです。小さなお店にお客さんは3人でした。
お客「ドコドコのナントカ、知ってる?」
店主「あ、いえ、知らないです」
お客「え?知らないの? ドコドコのナントカだよ?」
店主「はー 知らないです」
お客「へぇ知らないんだぁ。・・・知ってると思った。」
店主「あ、いえ、、、知らないです」
お客「(スタッフの男性に向かって)名前忘れちゃったなんだっけ?」
スタッフ「○○です。」
お客「あ、○○か(呼び捨て)、お酒、おかわり・・・」
印象的だったのは店主の方は全然ひっかかっていなさそうだったこと。直接マウントされてるわけでもないのに終始自慢げで横柄な態度に私の方がイラついてました(笑)
また、面白かったのはそのお客さんが、「酒蔵でもワイナリーでも大したことないところほど偉そうにする。ものすごい酒蔵の人はまったく偉そうにしない。」と語っていたことです。(へ〜、そういうの、この人わかるんだ・・・私の心の声)
店主もそういう人となりのエピソードには同意してました。ということはたぶん、店主もお客さん同様、マウントする・されるということはわかっているのだと思います。それでもお客さんの相手をしているところはさすがです。お客さんだから、ということもあるとは思いますが。
でもね、、そのお客さん、なんだか寂しそうでした。大学でも家でも、きっと寂しいんだろうなぁ。だから自分が少しでも気を許せるお店で、昼間から美味しいお酒飲んで、うんちく語って・・店主もそのことをわかっていてそれに付き合っているのかもしれないです。
みんなきっと自分の日常のどこかで自分以外の何かとして振る舞う(偉そうにする、いい人そうにするなど)ことでバランスをとっているんだよな、と思いました。
美味しい鳥そばをいただきながら、「次はあのお客がいない時にしよう」と決めたのは言うまでもありません。