絵画鑑賞

絵画鑑賞

2020年02月27日 07:29

先日の ARTIZON MUSEUM ではいくつかの絵に引きつけられましたが、例えば「花、果実、ワイングラスとティーカップ」。だれが描いたのかな?と説明を見れば、アンリ・ファンタン・ラトゥールとあります。ラトゥールは私にとってはアルチュール・ランボーやポール・ベルレーヌを描いた人物画が代表的で、オルセー美術館では、私はランボーに会うために必ずその絵に立ち寄っていました。なので、彼はこういう作品(静物画)も描くのか!と軽い衝撃と共に、美しいその絵に魅せられました。
このことで思ったことがあります。何かを “知っている” ということには “決めつけ” のようなものがあります。ゴッホであればこう、セザンヌならこう、モネならこう、、というように、過去の鑑賞体験を元に、ちょっと決めつけた状態で彼らの作品を見ている自分がいます。
そうして作品を前にして、これまでに見た彼らの作品の枠組み内にそれが収まるかどうか?みたいなところで安心をしたり、いまいちだな〜〜と思ったり、時にはこれ、すごいな!と驚愕したりする。でもそれは、自分自身の過去の鑑賞体験との比較に基づくもの。
だから上述のように、ラトゥールの作品を “知っている” ことを超越して引き付けられる作品に出会うと、”意外” とか “想定外” といったことによって “決めつけ” から解放され、それが楽しいです。
《見たことがある・見たことがない》 を超えて、どうしても引き付けられる絵との出会いは楽しいです。
▼ 普遍的な魂の学びは、実践を通して自分自身の学びとすることにその面白さがあります。
ぜひ、内なる眼差しを持って自らの世界を探求しましょう。
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