柿
今年は、本当にたくさん柿をいただく年で、ちょっとびっくりしています。どれもそれぞれのお宅に庭先にたわわになっていたもの。しかも渋柿は鳥が食べないので樹上になったままです。
地方ではクマがやってきて大変な騒ぎになっていて、不要な果樹は伐採するという取り組みも始まっていて、ご家族が植えた思い出の木を泣く泣く切り倒すということもされているようですね。柿の木は暮らしのなかに四季を感じたり、柿の木のあたりだけオレンジ色に輝いていてそれで寒空の下、心の中も明るく灯ったり、それこそ家族やご先祖さまとの懐かしい思い出だったり、人々の心の中に生きていて、めぐる季節とともにふんわりと心を寄せている風景だと思います。「要・不要」よりもその心を大事にしたい。
収穫はいっぺんに行うので「もらってくれるー?好きなだけ持っていってー!」という状態になって、今、うちには中くらいの箱一箱分あります。あまり食べると体が冷えてよくないかな、とか思いつつ、美味しいのでつい食べてしまいます。
柿って不思議で渋いところと甘いところが混在していたり、あるとき突然渋柿になったりもするらしい。

渋柿は干し柿に。これがまた美味しくなるのです。

