価値観
「能力の高い人間が上に立つものだ」というパターン(価値観)に基づいて、自分が上でありたい、人の上に立ちたい、人に支配されたくない、絶対に負けたくないという私のパターンは努力してきました。
そのパターンのあり方は、高低で言えば高。優劣であれば優。いつも「勝ち」を目指し、人よりも上を目指し、低いことや劣っていること、負けは是としない生き方をずっと続けてきています。常にスイッチオン!オン!オーーーン!っていう感じの戦いです。本来は陰と陽で1セットなのに、陽のみでいるような。
それで最近よく思うのが、どんな自分も受け入れて生きていかれるようになりたいということです。ダメでもいいし、劣っていても大丈夫だし、できなくても何の問題もない。しょーがない。ただその状況を受け入れて、そこで自分にさらなる戦いをけしかけるのではなくて、自分を「それでいいじゃないか・・・」と赦せるようになりたい。
実際にはどんなにダメでも誰につぶされることもなく、皆んな、生きているよね。え?この人が?というような人がリーダーをやっている。そういう現実をようやく受け入れられるようになったのかもしれません。こうなると、自分が指針にしてきた価値観は自分のパターンなんだということも、自分自身がどうありたいかなんだということもわかります。
その価値観を引きずって生きていくのは何か違うなぁ、という違和感の先にあるのは旧態然としたテンションからの解放であり、そこには緩みがあり、心底ほっとします。そしてほっとしているということは、「本当の私」の進んでいきたい方向である証拠。そうして自分自身の価値観・哲学も徐々にシフトしていくように思います。