人生を「自分ごと」に
自己探求や自らの生き方・あり方に関する取り組みは日常を豊かにして、人生を生き生きとパワフルなものにすると思います。
自己探求を通じて私は人生を自分ごととして捉えられるようになりました。私の場合、それまでは親や自分の周囲にいる「他人」の人生を生きてました。一番大きなポイントは「自分」と「観察対象」(自分の感情や感覚、自分のパターン)というところでの分離感が出たことかと思います。それまではそれらに飲み込まれ、振り回されていたので、この分離感によって日々がシンプルになりました。
「私たちは人生の意味を何かと問うのではなく、問われているのは他でもない自分なのだということを理解しなければなりません。」と『夜と霧』で有名なヴィクトール・フランクルが遺しています。
この言葉から私は「一体どうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだ?!」という外向きの問いかけから「この不快感は自分のどこから湧いているんだろう?」という内向きの問いかけに転換することを連想します。自己探求はこの内向きの問いかけや働きかけの連続です。それは自らの人生を「自分ごと」(自分のこと)にします。