丁寧

丁寧

2022年04月24日 10:46

京都に滞在していたとき、祇園にある料亭(というのかな?)で食事をしました。

お店の中に入って、狭い廊下を縫うように進むと小さなお庭があって、その隅にある個室で静寂のひとときを過ごしました。時々三味線が聞こえてくるような、テレビでしか見たことがない、初めての体験をそこでしました。

そういう空間に入ると、己の動作も小さく、ゆっくりとなり、静々とします。また、お料理はすみずみまで極められています。給仕の方がスマートかつ柔らかな物腰でお料理を置いて説明してくださります。人間国宝が手がけたお皿に、季節のものが盛りつけられていて、見た目も美しいし、美味しいし、丁寧な仕事が心身に染み入ります。

今回、私が触れた京都は、五感に対して、ギスギス、とげとげした刺激がない、心がふんわりとする和らぎでした。

そのお店とか人、街に流れている丁寧さや和らぎによって、自分自身もまた自分に対して丁寧になるな〜と思いました。自分を丁寧に扱わせてくれる空間、というのでしょうか。ふだんいかに自分自身に対して雑か(失笑)、今回、非日常的な環境に身を置くことでギャップとして感じました。自分自身をもっと丁寧に扱おう!と思ったのでした。

そこには、自分に無理をさせない、強い刺激に身を置かない、疲れることを継続して行わない、休ませる、ゆっくりやるなどが含まれるように思います。

まず自分に、そして他人に。丁寧な日常を心がけます。