シンデレラ

シンデレラ

2022年05月04日 10:11

新国立劇場バレエ団による《シンデレラ》は、まるで魔法にかけられたかのような、夢のような時間でした。

シンデレラのストーリーの中に出てくる、二人の意地悪なお姉さんたちが、男性ダンサーによって演じられていて、これがもう本当に可笑しくて、シンデレラとのダブル主役のようでした!

小野さんのシンデレラにはひきつけられっぱなしで、心の中で「ブラボー!!」と叫んでました。かぼちゃの馬車に乗って舞踏会へと向かうシーンの美しさといったら!

バレエって、音楽、照明、衣装、踊り手たち、舞台装置、大道具・小道具などなど、そこに携わる人たち全員が、その瞬間瞬間を表現しています。大勢の人たちがそれぞれ資質を発揮することで、場の質が良いものへと変わったり、ひょっとしたら観客の側の意識レベルまでも引き上げたり、そんなことが起きているんじゃないか?と考えました。

なぜならば、見終わった時の自分が、劇場に到着した時と違ったからです。どう違うか・・・なんとなく落ち着いた穏やかな感覚があり、謙虚な気持ちになりました。劇場の係員の人たちにも「(このたびは結構なものを見させていただき)ありがとうございました。」と自然に頭を下げる自分がいたのです。劇場に着いた時には、正直そのような思いはゼロでした。コロナ対策上の手続きがあったり、ずっとマスクをつけていないといけなかったり、「あ〜〜めんどくさっ!」とか思ってたので(失笑)。

そんな自分の中の変化があったので、なんらかの作用が働いていたのかな、と思ったのでした。

 


公演のキャスト表。

途中、小野さんがソロを踊っていた時に地震があって、客席が一瞬ざわつきましたが、小野さんの踊りは止まることなく、公演は続いていきました〜♪