まっさらな出会い
最近、オンラインセミナーなどで、普段接していない、それまで存じあげなかった人とお話しする機会が増えました。
リアルな研修などでは「それではお隣の方や前後の方と自己紹介をしてください」といったことは行われますので、それと同じようなことをオンラインでやってます。今はコロナ禍ということもあり、知らない人と話す機会もあまりないので、これはとても面白い体験です。
何も知らないところからお話をするときって、まっさらな状態のはず。・・なのですが、男性か女性か、どんな会社に勤めているのか、どのようなお仕事をされているのかといった情報、また、その人の話し方などから、「この人はこういう人なのかなぁ?」とその人となりをパソコンの画面越しに想像し、イメージをふくらませています。決めつけているわけではないのですが、一種の仮説、思考です。
そして、その仮説は外れることが多いです(笑)
例えば、「男性だし、感情とかについては話さないだろうな〜」とか思ってると、むしろ感覚を大事にして業務のバランスをとっていたり、「大企業で働かれているから、バリバリ競争してるんだろうな〜」と思いきや、「そこはもう数年前に卒業しました・・」など。女性についても「とっても物静かに見えるから、主張とかしないんだろうな〜」とか思っていたら、意外に場を仕切ってくださったり。
こんな感じで仮説は外れることが多いんですが、見え隠れしているパターンはなんとなく感じ取れます。企業系のセミナーだと多くの人が職業人ですから、皆さん「プライド」を持っています。自分=仕事、自分=役職、自分=肩書きという世界です。自分はこういうことをやっている、こういうことをやってきた、そこに誇りを持っています。これは当然だなと私は思います。
わざとそういうことをするつもりもないのですが、大体、皆さん、このプライドの部分を褒めると、喜びます。つまり、その人のパターンが満たされた状態です。<自分のやってきたことが認められた>とその人のパターンは思っているわけです。そして、いわゆるデキる人というのは、こういうふうにパターンが満たされる体験を何度もするでしょうから、こうしてそこに居続けるんだろうなぁ・・・と思います。
まっさらな出会い。色々、おもしろいです。