将校の制服
第二次世界大戦の終盤、ドイツの脱走兵が、命からがら、必死の思いで逃げていたところ、偶然、ナチス将校の制服を見つけて・・・という映画を見ました。本当にあった話だそうです。
ナチス将校の制服を着ている、実は "脱走兵" は、ドイツの軍部を前に、より一層、偉そうに振る舞うことで、自分自身が捕まってしまうかも知れない危機を免れます。しかし、そうしたことを重ねるうちに、行動がどんどんエスカレートして、自分と同じ "脱走兵" たちに、残虐な行為もします。
映画の中で、自分が犯罪者だったとしたら、どんな罪を犯したのだろう?という冗談のような駆け引きのような場面があります。将校の格好をした脱走兵は「私は制服を盗んだ。」と真顔で言います。もちろんその場では "冗談" となりますが、それは、つかの間の告白だったのだと思います。冗談でもそれを口にしないと、その恐怖を抱えきれなかったのではないでしょうか。
この話のモデルになった人物は21歳のドイツ人です。あどけないほどの若さ。彼は2年弱の間、逃げ回り、捕まっては嘘をつき、最終的には全てがバレて死刑になったそうです。
自分だったらどうしただろう?と考えると、もしかすると、私も彼のように生きたかもしれないし、あまりのことに気が違ってしまったかもしれません。
皆さんだったらどうでしょうか?
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