理想の家族
父の付き添いで行く病院では、思うように動けない(動かない)親にイライラする子供(だいぶ大人だけど)など、大変そうな親子を時々目にします。たぶん、子供としてはそういう親を見て心配になり、不安なのだと思います。
両親との関係性に悩む人は多いです。私も以前はそうでした。
自分の思い通りの親でないのが嫌なのには、いろいろな理由があると思うのですが、私の場合「自分の思い通りの幸せな家族であってほしい。両親は仲良くしていてほしい」という強いパターンがありました。理想の家族像にあてはめ、それを常に求めていました。
でもパターンが望むような家族は手に入らなかったので、パターンとしてはそれが本当に嫌でした。
やがて、自己探求を続けていくうちに、なぜ自分が “仲良し家族” を望むのかがわかってきました。
それは、そうでないと「自分が、安心できないから」です。
両親はいつも争っていて、子供である自分のことなど眼中になく、自分というものが引き裂かれるような感じがありました。自分は愛されていないとパターンは思っていましたし、その焦燥感もありました。
パターンは、自分自身が安心したいから、仲良くしていてほしいんです。
以前は両親を責めるパターンはだいぶ暴れていましたが、そこは落ち着いてきました。
両親は相変わらず “仲良し” とは言えないと思いますが、私自身の両親との関係は良いです。それでもやはり、イラッとすることはあるので、両親と会う前から「 “私” はそれを必要とはしていない」「 “私” はそれを求めてはいない」を選んでいます。ここでの “それ” とは理想の家族像や両親が自分の思う通りに元気であることなど、パターンが安心する理想の両親です。
その選択をあらかじめしておきながら両親と会うことでパターンが両親から何かを得ようとしなくなり、自律的であれて、逆にこちらから両親にたくさんの愛を注ぐことができます。その愛は、共感だったり、寄り添うことであったり、理解や赦しなど、子が親を思う純粋な気持ちです。それでも途中でイラっとすることがあれば、「私」はそれを選んだ、と改めてリマインドします。
私は、そうある時、とても満足しています。その時の胸のあたりの感覚が好きです。そこにはどっしりとした安定感があり、心の奥底に錨が降りているような感覚です。
理想の家族というのはピンポイントでスナップ写真のように存在しているイメージではなく、色々なことを経て、今のありように至るプロセス、これこそが「私」(本当の自分)にとっての理想の家族かも。そんな思いが湧きます。
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