人は、自由。
暴露関連で、ちょっとフランスについて思い出したので書いておきたいと思います。
フランソワ・オランド氏(2012-2017・フランスの元大統領)はセゴレンヌ・ロワイヤルさん(政治家で大統領候補になったこともあり、2014-2017年は環境大臣)と事実婚で4人子供がいらっしゃいますが、別の方とパートナー関係にあって、さらには女優さんと不倫をしていました。ヘルメットをかぶってスクーターで愛人宅に出かけていたのをスクープされています。今は確かその方と結婚していますが、大統領辞職には至りませんでした。
その前に大統領だったニコラ・サルコジ氏は離婚歴があり、再婚相手はスーパーモデル(カルラ・ブルーニさん)で、bling-bling(ギラギラ)と一見派手な生活を揶揄されてましたが、やはり大統領としての仕事は全うしました。
現大統領エマニュエル・マクロンは高校時代の学校の先生と結婚しています。マクロン大統領が16歳で現在の奥さんが40歳の時の出会いです。
フランソワ・ミッテラン元大統領の葬儀にはたしか愛人が列席していました。
こういったことはそれなりに芸能ニュース(?)を賑わせるんですが、大統領失格だとか、そういう話にはならないんです。(ちなみに、女性を暴行したりといったことは当然NGです。ドミニク・ストロス=カーン元財務大臣がニューヨークのホテルでメイドさんを暴行したことは大事件になりました。)
基本的に、仕事でのその人の能力とプライベートは別で捉えている。仕事ができればOK。あれこれ「暴露」したところで、”Et alors ?”(だから?)で終わると思います。
特に女性問題に関しては、そこまで問題にならないような気がします。もしかすると大統領ともなると持ってる権力が半端なく大きいからなのかもしれないし、カトリック特有の男尊女卑の傾向からかもしれませんが、相手が誰であれ、基本的に人は人、自分は自分という、とっても自立的な人たちで成り立っている国のように思います。
日常的によく聞かれるのが、Tu fais ce que tu veux.(あなたがやりたいことをやりなさい)です。日本でこれってあまり聞きません。皆、やりたいことはあるが周りに配慮し我慢しているんだ、あなた一人だけそれを許すわけにはいかない、、、という感じが主流ではないでしょうか。好きなことをやる=わがまま=悪いこと、という社会通念的パターンがある。
やりたいことをやって、自分の人生をまっとうしよう。人は、自由。