魅惑の光
このあいだ、こちらの展覧会に行きました。
テート美術館展 光
https://tate2023.exhn.jp/
そこで《露にぬれたハリエニシダ》という絵にくぎ付けになりました。ジョン・エヴァレット・ミレイという画家によるもの。
もやがかった林にキラキラとした露が、あたりの植物に散りばめられていて、林を通り抜ける先は光に溢れています。ちょっと怖いくらいに光に溢れた絵です。
この絵を見ている時、どういうわけだか、真っ暗闇を心に浮かべました。描かれているのは、金色の、ものすごく魅惑的な光なんですよ・・・なんだけれども・・・
光が溢れているように見えていて、しかもそれが魅力的な感じがしている。ということは、絵のこちら側にいる者は漆黒の世界にいるんじゃないか、と。(ま、実際、美術館は照明が暗めですし。)
実はこの絵に描かれているのは深い闇なのではないか?
魔法にかかったように目が離せなくなった作品でした。