自己探求の阻害要因
「先に楽、後が苦」「先に苦、後が楽」というのが一般的に日常生活をこなしていく方法として、あります。どちらかといえば「先に苦、後が楽」というやり方のほうが好まれているでしょうか。
その方法を身につけていると、他のアプローチは考えないかも、わざわざ自分と向き合わないかも、とふと思いました。「苦」が簡単に「楽」に変われば、そのやり方を続けることになるからです。
人間って、満たされていたり、こういう時にはこうしようという対処策を持っていたり、なんだかんだうまく行っている時って、なかなか自分とは向き合わないもの。これも一種の決めつけですが、そういうものだと思ってしまいます。そういう意味では苦悩や不快感というのは魂の成長の種で、それは自分と宇宙とのギャップをわかりやすく示してくれています。
さらに悲しいことには、満たされている場合、その人はそこに居続けることになり、どうにかしようという意識も働かず、無意識に「これでいい」と思ってしまうことでしょう。これはある意味、ものすごく不幸なことだと私は思います。なぜならば、無意識のうちにことが進んでいくからです。
しかし、一人一人魂は違います。そこには、魂なりの学びがあると思うので、私自身は、そういう魂なので自分と向き合い続けますが、そのこだわりから離れることも自分に課せられた学びのように思います。