自分が思う通りでなくていい
今朝は、広島の平和記念式典の模様を見ていました。
戦争を憂う時に私がいつも思うのは「自分は正しい」というパターンです。正しさと正しさのぶつかりあいが争いを生むという、心のからくり。こどもたちの平和宣言の中にも、悪口を言ったり、ケンカをすることについて身近なこととして触れていました。これはおとなであっても全く一緒で（なんて未熟！！）、「正しさ」を盾に、「自分が！自分が！」とぶつかっていって獲得した勝利に、果たして喜びやホッとする安堵感はあるのだろうか？ いかにも無さそうです。
「自分は正しい」同様、誰もが持っている大きな黒パターン「自分が思う通りであってほしい」。この黒パターンが「自分は正しい」と主張し、自分の思う通りに物事を進めようとしているんだと思いますが、その真逆にある、「自分が思う通りでなくていい」という白パターンを選ぶ時、そこから見えてくるのは、何もかも（人も、物事も）自分のパイプの中に引き込んで、”自分の思う通り” にさせようとしてきた自分の生きかたです。
自分の尺度で、自分がやりやすいように、自分中心で、自分最優先でやってこようとしてきていたことが走馬灯のように次々とあからさまになります。これは自分自身への執着です。
なるほど、「自分が思う通り」とはそういうことだったんだ・・と思いました。でも、もう、自分が思う通りでなくていい。そうすると自分が正しくある必要もない。
それは、自分はただ自分のパイプを精一杯生きればいいからで、他人やいろんなものをわざわざそこに押し込めなくても、「私」はやっていかれるから。
自分一人でそのパイプのなかを歩み続けていこう。平和へ向かってその在り方を大切にしよう。
