無になるな!
バレエ教室。「無になるな!」「自分の世界に入るな!」と言われることがあります。そう言われると確かに「無」になってたり、自分の世界に入り込んでいたりするので、そういうのって外から見ててわかるんだーーー!と驚きます。
特に「無になるな!」については、「バレエにおいて無になることは絶対にない。」と先生は言い切ります。
なぜバレエが好きなのかを考えてみると、一番最初に思い浮かぶのが「意識」です。バレエにおいて無になることが絶対にないのも、いつもあらゆることに意識を向け続けていなければいけないからだと思います。それなくしてバレエはできないんだと思うし、レッスンの際も、自分の体のどこをどのように意識するかを実践を通して身につける、その練習をしているように思います。
とにかく「意識」をすること。外から見えない体内のさまざまな箇所に意識を向けて、頭も体もたくさん使うこと。動きや体内の部位に意識を集中すること。汗をいっぱいかくこと。へとへとになること。でもなぜか頭はすっきりしていること。体の使い方を一つひとつ学習すること。「そーか!そーなのか!」という発見が無尽蔵にあること。
さらには、バレエは舞台芸術なのでお客さんあってのことだから、自分の体内への意識だけでなく客席からどう見えているのかもわかっていないといけません。その時は外から見える自分を意識します。体内にも体外からも意識が働いています。
そんなこんなで、意識の力を実感できることが、私は好きなんだと思います。
意識、集中、無尽蔵の発見。バレエの魅力です。