成せていない自分はダメではない。
成せていない自分はダメだというパターンの背景には、それなりの年齢であれば、それなりに社会的にも偉くなって、それなりの生活をしているという「イメージ」(社会通念、一般的に人が信じている幻)があります。
しかし、自分はそのイメージ通りになっていないから、パターンに引っ掛かります。
それで、白黒ワークをやっていて考えたのは、自分自身を新たな領域に合わせていくということで、そっちにふさわしい人間になろう、というものです。
これまで自分がどっぷり浸かっていた領域では、社会的に成せているかどうかが重要で、無意識のうちにその幻を生きていました。他と自分を比較し、優劣を競い、有能な人間には価値があり、無能な人間には価値がない。そういう領域で生きてきました。
その領域では、ありとあらゆる他人の言動に引っかかり、理不尽な思いや裏切り、怒りが爆発するほどの屈辱を経験をしてきましたが、全部が自分のパターン(自分が無意識のうちに信じ込んでいた幻)が原因であり、それに気づくためのセッティングでした。
「本当の私」はそこにはいません。
そことは別にある領域を感覚的に選択して、新たな道を進んでいくためにしてきたこれまでの体験です。
かつての領域に居座り続けることなく、新たな領域へ向かって行っている自分に相応しい人間になる、自分自身が望む在り方と実際を合致させていく、そこには明るさと広がりがあります。
成せていない自分はダメではない。
人を愛せる自分になっていきます。