心のからくりを知ったがゆえの「苦しい体験」とは
心のからくりを知って「楽」を体験したこともあれば「苦」を体験したこともあります。
その「苦」にはどのようなものがあったでしょうか。
・「これぞ本当の自分だ!」と決めつけていたものが崩れ、そのプライドも壊れました(めちゃめちゃ惨めな気持ちになりました)
・これも鎧?!と、鎧を脱ぐ体験を何度もしました(そのたびに恥ずかしい気持ちになりました)
・マトリョーシカ人形のように次から次へと自分の中からパターンが出てきました(どこまでもパターンであることに悲しくなりました)
・これぞ自分だ!というものがもろくも崩れて、拠り所(自分の支え)がなくなりました(他人と比較して優位なものが、実は幻であったのでした)
・自分がまったくわかっていないことを突きつけられました(パターンは自分が全知全能だと思っています)
・パターンは自分が非凡(すごい)だと思っていましたが、超がつくほど「平凡」であることを認めざるをえなくなりました(なんなら「平凡」という言葉を聞くだけで、心がチクチク傷ついていました)
こうしてみると、自分はすごいんだ!とパターンは思っているものですから、「そうではない、何者でもない自分」を突きつけられることが「苦」だったということになります。
しかしこれもパターンです。パターンが恥ずかしかったり、惨めだったりしているに過ぎません。
おかげさまでそれらの「苦」を経て、パターンが頑なにしがみついてきたアイデンティティを手放し、身軽になって、結果「楽」になって今があります。