居心地のよい場所

居心地のよい場所

2024年06月28日 07:47

自分にとって居心地のよい場所、というのがありますが、残念ながらそれは「ずっと」でも「絶対」でもないものですね。

居心地のよい場所でパッと思い浮かぶのは、昔、渋谷のセンター街に入ったすぐ左手、ビルの2階にあった喫茶店です。狭い店でしたがとても居心地が良くて、渋谷にでかけるときは必ず寄っていました。

新宿にもそのような素敵な喫茶店があったなーーー。

でも、それらのお店はビルの建て替えやら何やらで閉店してしまいました。いわゆる「行きつけ」を失い寂しかったです。

そういうお気に入りの場所って、一度見つけるとずっとそれが続くことを望んでしまいます。そこに行けば変わらぬ雰囲気が味わえるものだと思ってしまいます。

だからそうではなくなると、変わってしまった寂しさや裏切りにも似たガッカリした気持ちになる。そのときに、どれだけ自分がその場所にそこに寄り掛かっていたか、そこで安らぎを得ていたか、お世話になっていたか、、、と気付かされます。

自分を成り立たせるために他を利用しない。そのことを意識していて思うのは、いかに自分があらゆるものに対して安らぎを求めていたか、ということです。

でも、そういうふうに自分以外のどこかに安らぎを求めては失う体験を通して、自分の中に安らぎを持って生きる、「本当の自分」を育てて生きることで、もう、他にそれを求めなくても生きられるようになっていく、そんな方向へと進んでいっているんだなーと思います。

気がつけば「居心地のよい場所」はここにあった。