動作
先日、某有名化粧品メーカーで研究職をされている方のお話を聞きました。
百貨店での販売員の所作は、日本の茶道文化をモチーフとしているのだそうです。講師の先生は「両手の手渡し動作」について説明されてました。そこで、動作には「機能的要素」だけではなく、「感情的要素」もあると学びました。
動作というのは、人の動きというだけでなく、しぐさであったり、マナー・礼儀作法、おもてなしや、気持ち・思いを伝える、文化でもあるし、さらにはその人のあり方が良くも悪くも現れる・・と思いました。
わたしが先生のお話を聞いて、まず思い浮かべたのは、バレエレッスンでご一緒する先輩生徒さんのことです。
お教室で、私が自分のいるべき場所がわかっていないとき、ある生徒さんは、手の平を上向きにして「どうぞこちらへ」と両手を使って示します。
私は、それを体験してからというもの、人に何かを示す時、こうした動作を意識してやってみるようになりました。(物の扱いでも。)これは人に対してだけではなくて、自分に対しても丁寧な感じがします。一つの動作から “丁寧” が伝搬するのかもしれないですね。
動作には、「機能的要素」と「感情的要素」がある。これは動作にパターンが出ているということでもありますから(かと言ってそこでジャッジするのではなくて)、自分と向き合ってパターンを選び変えて生きていった先に現れるものがあるといいな???と思います。