六四五七五
借りていた本を図書館へ返しに行ったところ、展示してあった本に惹かれて手に取りました。

『六四五七五〜虫の絵と俳句』
虫にかかわる俳句と虫の絵がセットになっている本。
こちらは「蚊」。俳句は夏目漱石のもののようで、木魚を叩いていたら中から蚊がふわっと出てきた、ということでしょうか。ユーモアを感じます。
薄暗くてちょっと湿り気のある木魚の中(入ったことはないが)で、じっと休んでいた蚊。そこでぽく、、ぽくぽく、と鳴り始め、しかも、どんどん叩き方が激しくなってくる。ぽくぽくぽくぽく、、蚊はいよいよがまんできなくなって、ふわ〜っと外へ出た、のかもしれないなーと想像するだけで可笑しいです。
この絵の精緻な美しさに惹かれます。デッサンをする時って、集中していてシーンとした空間で鉛筆の音だけが聞こえてくるような、瞑想的な感じもあります。
パターンのことを感じたり、(「私」はそうは思わないけど、がありつつ)その思いを受け止めるとき、これくらい精緻にパターンのことを把握して、丁寧さを持って繊細に描けたなら、それは愛だと思います。
この本の何に惹かれたのかといえば、自分が目指すところ(足りていないところ)が表現されているところだと思います。
丁寧に「私」が語りかけをやっていきます。

