ただそこにあるもの

ただそこにあるもの

2017年04月13日 23:18


わたしはふだん、夜、ジムに通っています。今日はその帰り道、久しぶりに橋の上で足を止め、心地よい夜の空気を感じていました。温かくしっとりとしたお月様、月明かりを反射する川、葉っぱがちらほらし始めた桜を眺めました。星もいくつか見えました。風もなく寒さがゆるんだせいか星も月も、夜空にペタッとくっついているような感じで、それがなお一層宙に浮いて輝きを帯びて、リアルでした。私は橋の欄干にもたれて肘をつきながら、「もう自分を示さなくていい」という白パターンのことを思い出していました。そうして宙を見やれば、そこには一切、我を張ることもなく、自分を示す事もなく、ただそこにあるお月様。ただそこにある闇。夜風に微かに揺れている桜。黙って流れる川・・・。自分は上だ!自分を認めてほしい!自分を理解してほしい!そういったことは一切なし(笑)。本来自分はそういう存在なのよねぇ・・・と思いを馳せた帰り道でした。