いや、、、絶対にない。

いや、、、絶対にない。

2023年08月10日 07:56

「いや、、、絶対にない。、、、彼は絶対にそんなことはしない。」

先般、一歌舞伎役者(Eさん)が起こした事件について、私は強くそのように思っていました。

それで今、いったいなぜ自分はあそこまで強く思ったのだろう?と振り返ってみています。

そこまでEさんを信じる必要がどこにあったのだろう?家族でもなければ知り合いでもない。一緒に仕事をしているわけでもない。また、そこまでの贔屓役者でもない。なのに、そこまでして他人を信じていた理由や動機は何だったのだろう?

一つ考えられるのは、「人の上に立ちたい」という自分のパターンがイメージする「リーダーとしてのあるべき姿」です。そこに彼のそれまでの振る舞いがガッチリとはまって見えていた。それだけに、あの人がそんなことをするはずがないと思ったということです。

あとは、伝統芸能を引き継いでいく立場上、そういうこと(一家心中)はありえないというパターン。それから、週刊誌に書かれたことがそれほどのことなのか?と呆気にとられるパターン。事実なのであれば、ちゃんと謝って、生きあらためるべきなんじゃないの?というパターン。それから、現実と虚構(舞台上の世界)の見境がつかなくなってしまったのかと思われるような、一家の話し合いと決断を嘆くパターンもあります。

全て役者としてのEさんについて決めつけているパターンです。

つくづく思うのですが、見えている部分はほんの一握りです。しかも自分のパターンが見ている。さらに役者であるということは、見えている部分は見せたい部分でしょう。

「人の上に立ちたい」というパターンをケアすることで、パターンが考える「リーダー像」への憧れや興味も薄れていくように思います。

自分のパイプを一生懸命に生きているうちに、他人に関してそこまで強く思うこともなくなっていくことでしょう。