雪村
雪村展にいってきました。
風に乗っている仙人の絵が印象的でした(「列子御風図」リンクの中ほど)。
素足で宙に浮いて、風を背中から受けて飛んで(?)います。
列子という仙人だそうで、修行をし、最終的にはどこへでも風に乗って行かれるようになったらしく「風がわが身に乗っているのか、わが身が風に乗っているのかも全く意識しない境地に達した」と語っているそうです。
他に、仙人と龍を描いた作品があります。これはいくつかあって、口を開け、目をむき出しにしている仙人の顔が龍の表情と似ていて興味深かったです。
雪村はこれらの作品を描いていたとき、何を感じていたのだろう?と考えてみると、コミカルさ、楽しさ、が伝わってきました。とてもユーモアに溢れた人だったのではないかしら。
花や鳥を描いている作品は、鳴き声や微かな羽音、草の上をカサ、、、カサ、、、と歩く足音までもが聞こえてくるような臨場感があり、生命の躍動感を感じます。力強くダイナミックです。
なんとおよそ500年前の作品。見応えがあります。