何ということのない日常

何ということのない日常

2022年05月11日 08:13

公園や道端に咲く花に目が止まる、お寺で人懐っこい猫を見かける、お散歩中の近所のワンちゃんとすれ違う、そういったとき、スーッとそちらのほうに心がなびいていって、花であれば花や葉に軽〜く触れて、手のひらにそっと包みこみ、顔を近づけて香りを嗅いでみる、動物であればしゃがみこんで毛並みや顔の周りを撫でる、そういったことをふだん何も考えずにしています。

ひとであれば、ちょっと立ち止まってお天気の話や、世間話をしたりして、言葉を交わします。そういう時もほとんど何も考えてない。動物や植物を愛でるのも、生きるものどうしの「どう?元気?」みたいな、軽い挨拶かもしれないですね。

ただ、心が赴くままに、流れのままに。そのときにそういうことがあるだろうという予想もないし、そういう時にどうしてやろうという計算もない。ただ、それが目の前にやってきてそれを共にたのしむ。とりたてて何ということのない日常に、すっごくつまらないかもしれないですが(笑)、日常とともにある私は、日常と同様、安らいでいます。